うつになって休職してもお金に全く困らない方法

何かと流行りのうつ病ですが、この私、2年ほど前にひょんなことで発症し、いま現在治りつつあります。

いまも苦しんでいる人がいると思います。経済面だけでも救いになればとこのエントリーを書きます。

うつで休職するとなると、給料はストップするしどう生活していいか分からない、だから休めないっていう人も多いと思うんですよね。でもぜひ休んでください。心配することないです。正直に言うと、むしろ私は休職して1年半で貯金が増えました。ストレスを溜めないように、好きなように買い物してたにも関わらずです。

以下のことを確認して申請してみてください。給付が受けられ、経済的な負担が軽減されますし、おそらく働いているときと変わらない経済状態でいられると思います


休んでいる間、健康保険から支給されるものです。金額は加入している健康保険組合によって違いがあるようですが、最低3分の2は支給されるようです。4日以上休む場合に支給され、1年半支給されます。支給期間も健保によって違いがあります。私の場合は基本給の85%が1年半支給され、その後は60%支給されています。これだけで生活できます。ただ支給される条件等ありますので、会社の総務の人に確認してください。

社会保険庁傷病手当金
http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu07.htm

これはもらうのが難しいです。障害者手帳3級相当以上の症状でないともらえません。3級以上の場合以下の支給があります。

【1級】
  (報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(227,900円)〕
【2級】
  (報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(227,900円)〕※
【3級】
  (報酬比例の年金額) ※最低保障額 594,200円

支給基準が微妙にあいまいです。年金相談窓口に行きましたが「精神障害で貰ってるひと居ませんので。申請してる人もひとりもいませんよ。」と門前払いされました。それでも支給してもらいたい場合は社会保険労務士を味方につけたほうがいいかもしれません。

社会保険庁障害年金
http://www.sia.go.jp/seido/nenkin/shikumi/shikumi03.htm

精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準
http://www.pref.fukushima.jp/seisinsenta/specify/tetyou_grade.html

精神障害は治療が長期に渡るため、医療費がかさみます。そのためできたのが自立支援制度です。通常医療費3割負担ですが、1割負担になります。

厚生労働省自立支援医療
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou04/

  • 年金の納付免除

前年度の収入によって、納付免除が受けられます。7月に申請します。収入によって、全額免除、半額免除などあります。将来受け取れる年金額が減るそうですが、どうせもらえない(と私は思っている)ので、払わなくて済むならその方がいいと思います。受け取れる年金が減るのが嫌な方は、経済的に余裕ができてから追納できます。

社会保険庁国民年金保険料の全額免除制度、一部納付(免除)制度、若年者納付猶予制度について
http://www.sia.go.jp/seido/gozonji/gozonji02.htm

奨学金を返還中の場合は、経済的な理由があれば返還を猶予してくれるだけです。あとから払わなければなりません。しかも願出を提出するときに医師の診断書がいります。診断書発行費用が3千円くらいかかるので要注意です。それでも猶予してもらいたい場合は願出を出すといいと思います。

日本学生支援機構:返還期限の猶予
http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/index.html

  • 障害手当金(一時金)

障害手帳4級相当(3級障害よりやや軽い程度の障害)が残ったときに支給されるそうです。症状固定と医師に診断されたらもらえます。

【支給額】
  平均報酬月額×7.125/1000×被保険者期間月数×2
  ※最低保障 1,206,400円

  • その他
    • 労災

病気の原因が職場での出来事だとしても、労災を申請することはおすすめしません。労災となるとまず傷病手当金は支給されません。傷病手当金は業務以外の理由で病気になったり怪我をした場合に支給されるからです。あと会社側と争うことになりかねませんし、支給される額も傷病手当金と変わらないか、下手をすると少ないです。精神障害で労災を申請すると、まず会社負担の社会保険料があがりますし、労働基準監督署などに目をつけられる可能性もあり会社は嫌がると思います。

    • 保険適用のカウンセリング

去年から認知行動療法のカウンセリングが保険適用になりました。病院によってさまざまですが、1回60分などのカウンセリングが500円程度で受けられるそうです。

職場復帰にむけてのアドバイス職業訓練などが受けられます。専門家のカウンセリングも受けられます。すべて無料です。
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構
http://www.jeed.or.jp/


あと当然ですが支給金は非課税なので、無収入であれば納付する税金も減ります。

どんどん休みましょう。休めばすぐに元通り元気に働けます。


追記:本当かどうか分かりませんが、障害者手帳を持っていると逆に就職に有利と聞いたことがあります。会社の人事に聞きましたが、自治体によりますが全従業員数に対し数名程度障害者を雇う必要があるところもあるとのこと。また障害者を雇うと会社に助成金が支払われる場合もあります。参考にしてください。会社の人事が探しているのに見つからないと嘆いていました。ちなみに私はおそらく取得できないと思われるのと、親に反対されて申請もしませんでした。